中小企業では、限られた会議室数だからこそ重複予約やカラ予約による業務停滞が深刻化しがちです。
本記事では、中小企業が会議室予約システムを選定する際に確認すべきコスト感や既存カレンダー連携、設置の簡便さといった必須条件や選び方のポイントを詳しく解説します。
会議室数が1〜9室の小規模運用では、たった1件のカラ予約や重複予約が、オフィス全体の業務停滞に直結しやすいという特徴があります。会議室数が多い企業であれば代替の部屋を確保できる場合もありますが、部屋数が限られる企業ではその余地が少なく、影響が相対的に大きくなります。
また、ExcelやGoogle・Microsoftカレンダーの標準機能だけで予約管理を行っていると、空き状況の確認や重複チェックを手動で行う必要があり、運用が特定の担当者に依存しがちです。総務や人事、情シスを兼任する担当者にとっては、こうした確認作業自体が負担になっているケースも少なくありません。
さらに、大企業向けの多機能なシステムは、高額な導入コストや大掛かりな設置工事を伴うことがあり、予算や人員に限りがある中小企業にとっては導入のハードルが高くなりがちです。こうした課題を解消するには、自社の規模に見合った、無理のない仕組みを選ぶことが重要です。
大企業向けの多機能なシステムとは異なり、中小企業では費用対効果と運用のしやすさが重要になります。ここでは、会議室予約システムを比較・検討する際に確認しておきたい4つの評価ポイントを紹介します。
予算が限られる中小企業では、無理のない料金体系かどうかの確認が欠かせません。自社の部屋数や利用規模に見合った料金プラン(月額定額制や部屋数に応じた課金制など)が用意されているかを確認しましょう。
また、いきなり全社導入を決めるのではなく、無料トライアルや1室からのスモールスタートに対応しているシステムであれば、費用対効果を見極めながら段階的に導入を進められます。
すでにGoogle WorkspaceやMicrosoft 365を導入している場合は、既存のカレンダーとシームレスに同期できるかが重要な確認ポイントになります。
普段使っているスケジュール画面からそのまま会議室を予約できれば、従業員への操作説明にかかる教育コストを抑えられます。カレンダーと予約システムの二重管理も防げるため、社内への定着もスムーズに進めやすくなります。
会議室前に予約状況を表示する端末を設置する場合、壁面工事や高価な専用ハードウェアが必要になると、それだけで導入のハードルが上がってしまいます。
市販のタブレットを流用できる仕組みや、配線が不要な電子ペーパー端末、NFCタグなどを活用できるシステムであれば、初期費用と設置の手間を最小限に抑えられます。設置方法の自由度も、比較時にあわせて確認しておきたいポイントです。
会議室数が少ない中小企業ほど、「予約されたまま使われない空予約」による影響は大きくなります。
チェックイン機能があれば、実際に会議室が利用されたかどうかを把握しやすくなります。さらに、一定時間チェックインがない場合に自動でキャンセルし、部屋を自動開放する機能があれば、限られた会議室の稼働率を適正に保ちやすくなります。
中小企業向けの会議室予約システムは、会社の従業員数だけでなく、実際に管理する会議室数を基準に料金を比較します。特に1~9室、10~29室では、必要な機能を含めても無理なく継続できる月額料金か確認しましょう。
自社の従業員やグループ会社が利用する社内向けシステムを調査しました(2026年10月6日時点)。公式サイトで会議室数または施設数に応じた具体的な料金を確認でき、特定のグループウェア契約を必須とせず利用できる社内向けシステムを選定しています。Microsoft 365やExchange Onlineなど、特定の環境との連携を前提とするシステムや、具体的な金額が公開されていないシステムは除外しています。
▼横にスクロールできます▼
| システム名 | 小規模 1~9室 例:9室の場合 |
中規模 10~29室 例:20室の場合 |
大規模 30~99室 例:50・80室の場合 |
大規模・多拠点 100室以上 例:100室の場合 |
料金の条件・サービスの特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| BRoomHubs | 要問い合わせ ※公開プランは31室から |
要問い合わせ ※公開プランは31室から |
50室:150,000円 80室:150,000円 |
150,000円 ※部屋端末機能を含む公式構成例は170,000円 |
Basicプラン:31~150室まで月額150,000円 Standardプラン:151~250室まで月額280,000円 Enterpriseプラン:251~500室まで月額480,000円 ※部屋端末、ワークフロー、フロアマップなどはオプション料金が加算される場合があります。 |
| RICOH Spaces | 36,000円 | 80,000円 | 50室:200,000円 80室:320,000円 |
400,000円 | 1室あたり月額4,000円(税別)。新規申込時はスタートパック5,000円が必要。Microsoft 365・Google Workspace連携、座席・受付・駐車場管理にも対応。 |
| ラクネコRoom | 27,000円 | 60,000円 | 50室:要問い合わせ 80室:要問い合わせ |
要問い合わせ | 初期費用0円、税別。31室以上は要問い合わせ。会議室前のiPad表示、カレンダー連携、空予約の自動解放、備品予約などに対応。 |
| touch-mee | 31,500円 | 70,000円 | 50室:175,000円 80室:280,000円 |
350,000円 | 1室あたり月額3,500円。初期費用0円、NFCシート10枚無料。スマートフォンやPCからのチェックイン、自動キャンセル、利用状況の記録に対応。 |
※BRoomHubsとtouch-meeは、公式料金ページに消費税区分の記載がないため、見積もり時にご確認ください。
※貸し会議室やレンタルスペースなど、外部顧客から予約を受け付けることを主目的としたサービスは比較対象から除外しています。
※料金は原則として月額です。初期費用、端末代、設置費用、連携費用、オプション費用などが別途必要になる場合があります。税込・税別の表記は各社の公式サイトに準じています。
1~9室では、初期費用や最低契約期間、無料トライアルの有無を確認します。10~29室では、チェックインや自動キャンセル、権限設定など、必要な機能が基本料金に含まれているかも重要です。
将来的に会議室や拠点を増やす予定がある場合は、追加1室あたりの料金や上位プランへの変更条件も確認しておきましょう。室数が少なくても、複数拠点や複雑な予約ルールがある場合は、料金だけでなく管理機能を優先する必要があります。
料金だけでなく導入要件も確認
会議室予約システムおすすめ3選を見る
明確な基準はありません。会議室が数室でも、重複予約や空予約、空き状況の確認に手間がかかっている場合は、導入を検討する価値があります。
管理する会議室数を基準に、初期費用、月額料金、必要な機能、端末費用を含めて比較します。将来会議室を追加した場合の料金も確認しましょう。
運用がシンプルで室数が少ない場合は管理できることもあります。ただし、空予約の自動キャンセルやチェックイン、利用状況の分析が必要な場合は、専用システムが適しています。
複数拠点をまとめて管理する場合や、部署別の権限、承認制の予約、備品管理が必要な場合は、室数が少なくても多拠点向けの管理機能が必要です。
中小企業の会議室予約システムは、搭載機能の多さだけでなく、自社の規模や予算、運用体制に適合するかで選ぶことが重要です。
初期費用や月額コスト、既存のグループウェアとの連携性、配線工事の要否、空予約対策など、自社が優先すべき条件を整理したうえで候補製品を比較しましょう。
本メディアでは導入要件に合った会議室予約システムを紹介しています。自校に必要な条件を整理したうえで、各システムの特徴を確認してみてください。
複雑な自社ルールを引き継ぎたい
既存環境からスムーズに移行したい
Google等のカレンダーと一体運用
予約方法を変えずに利用したい
会議室だけ予約できればいい
シンプルに始めたい