複数のグループ企業や多拠点展開をしている企業において、会議室予約システムによる複数拠点管理は必須です。ここでは、複数拠点管理をする際に必要な機能やポイント、実際の導入事例などについて紹介します。
複数拠点運営では、各拠点の会議室状況が同じ基準で見えることが重要です。そのためには、全拠点の利用状況を“俯瞰”し、運用改善の判断材料を可視化する必要があります。
ダッシュボードで把握できる情報には「拠点別の会議室稼働率・回転率」「空予約(チェックインなし)率の比較」「会議室ごとの利用ピーク時間帯」「予約件数・実利用時間の推移」「“使われていない部屋”の特定」などがあり、これらを“ひとつの画面”で見られることで、拠点統廃合やオフィス縮小などの経営判断に必要なデータについて感覚ではなく数値で語ることが可能になります。
一元管理ダッシュボード機能を利用すれば、稼働率に応じたレイアウトの適正化や会議室・拠点の過不足の把握、投資判断の向上などの効果を得ることが可能に。また、複数拠点で運用するほどにその価値が指数的に高まることになります。
複数拠点では、会議室の利用ポリシーが拠点ごとに異なるため、権限設定の柔軟さが運用の安定性に直結します。拠点別の主な権限制御には以下のようなものがあります。
適切な権限設計を行うことで、「A拠点の社員がB拠点の役員室を誤って予約する」「本社の会議室を支店側が自由にブロックしてしまう」「秘匿性の高い会議室が全拠点に表示される」といった、複数拠点運営ならではのリスクを抑えられます。
複数法人を抱えるグループ企業や、ビル全体を管理するデベロッパーでは、“異なる組織が共通の会議室を使う”という状況が一般化しています。ここで必要になるのが「マルチテナント対応」です。
この機能を活用すれば、グループ全体で会議室を有効活用できるだけでなく、ビル管理会社が「テナント向けに会議室を提供する」ようなユースケースでも効力を発揮することが可能です。
ちなみに、マルチテナント対応の機能でできることには以下に挙げるようなものがあり、ベンダー・製品選定の重要な条件にもなっています。
複数拠点でシステムを使うケースでは、予約同期の正確性とデータ分析機能は不可欠です。
同期に不具合があると、「本社では空室なのに支社では“埋まり”表示」など、致命的な齟齬が発生します。
拠点間同期では、Outlook/Googleとの同期が拠点をまたいでも崩れないこと、主催者変更・代理予約が全員に一貫性を持って反映されること、多拠点での繰り返し予定も正しく更新されることなどが重要なポイントとなります。
一方、利用データ分析機能を活用すれば、拠点別の会議室数と稼働率を適正に判断することができます。また、空予約率の高い拠点の特定、会議室規模のミスマッチ状況、部門別の利用傾向などを把握でき、今後の利用改善・経営判断につなげることが可能です。
旧来のシステムは、多拠点への展開が困難でヤンマーグループ全体での活用を図ることが困難でした。また、グループ全従業員による活用を推進すべく、直感的に操作できる会議室予約管理システムを必要としていました。
グループ全社員約15,000人に向けた会議室予約管理システムに「Biz Room」を採用したところ、仕事内容に応じて働く場所を自由に選べるフレキシブルな働き方をサポートする仕組みとして有効活用できるようになりました。また、操作の質問を受けることのないトレーニング不要のシステムとしても好評です。
参照元:Biz Room公式HP(https://www.panasonic.com/jp/business/its/conference/case.html)
業務の特性上、対外的なコミュニケーションが多く、どのプロジェクトでも対面による打合せや会議が必須です。会議室の確保が重要であるなか、会議室の適正な予約と利用に課題を感じていました。
使用実績を会議室端末の入退室管理から正確に入手可能になったことで、従来の会議室施錠の運用を撤廃することができ、会議室利用に対する利便性は大幅に向上。また、大阪に拠点を構える関西支部からの予約も可能に。システムは安定して稼働しており、今後は、受付システムとの一体化も期待されています。
参照元:iMeeting-R公式HP (https://imeeting.nttdata-luweave.com/cases/cases-267/)
オフィスにフリーアドレスを導入したものの、誰がどこに座っているのかわからないという問題が生じており、スマホアプリで簡単にフロアの座席を見える化する必要がありました。
Colorkrew Biz導入後は、本社含め関西支社や中部支社など、4拠点で多拠点利用をしています。導入初期は拠点ごとに準備する必要はありますが、独自作成マニュアルの配布、必要に応じた説明会の開催などにより、運用が可能に。ほぼ問題もなく社員からの問い合わせも少ない状況になりました。
参照元:Colorkrew Biz公式HP (https://colorkrewbiz.com/case_study13.php)
2026年1月時点、当メディアで掲載している製品の中で、公式HPに複数拠点管理機能があると明記しているすべての製品をまとめました。 (23社調べた内、公式HPに複数拠点管理機能についての記載があった15製品)
会議室予約を中心に、備品・社用車・座席・来訪者管理まで、社内リソースを横断的に管理できるクラウド型システムです。
企業によって異なる運用ルールや管理体制にも対応できるよう、複雑な権限設定やルール設定をノーコードで行える仕組みを備えています。
既存の業務フローを大きく変えることなく導入でき、グループ会社間での共同利用や外部システムとの連携にも対応した、柔軟に拡張・運用できる点が特徴です。
会議室や座席予約を軸に、フリーアドレスやハイブリッドワーク環境の利用状況を管理できるワークスペース管理システムです。
予約機能に加えて実際の利用データを自動で蓄積・可視化できるため、日常のオフィス運用から稼働率分析、レイアウト改善まで対応可能。シンプルな操作性と分析機能を両立した実務向けです。
GoogleカレンダーやOutlookなどのカレンダーと一体で運用でき、グループウェアが混在する環境でも会議室予約を一元管理できるクラウド型システムです。
普段使っているカレンダーからそのまま操作できるため、予約のために別ツールを開く必要がありません。
空予約の防止や稼働率の分析も自動化され、複雑になりがちな会議室運用を現場のカレンダー運用に合わせてシンプルに整理することができます。
入退室管理や空予約防止をシンプルに実現する実務向けの会議室予約システムです。
GoogleカレンダーやOutlookと連携し、普段の予定登録の流れで予約が完結。
会議室前の端末操作と連動して入退室や利用状況を管理し、備品発注などの関連業務もまとめて効率化します。
会議室前に設置する専用タブレットやサイネージ(利用状況や案内を表示する画面)と連動し、予約情報だけでなく実際の入退室状況を現地で把握・管理できるシステムです。
既存のグループウェアと連携し、利用者は普段のスケジュール操作のまま利用可能。
専用端末から取得した利用実態をデータとして蓄積・可視化することで、拠点や組織をまたいだ会議室運用の見直しや空間改善につなげられます。
会議室や座席、備品、ロッカーなど、オフィス内の様々なリソースをまとめて管理できるシステムです。
フリーアドレスやハイブリッドワークにも対応し、利用状況を可視化しながら全社共通のルールで運用可能。
日々の予約・管理業務から、オフィス全体の使い方を見直す改善までを一貫して支えます。
会議室や座席の予約とあわせて、センサーによって実際の利用状況を自動で把握できるスマートオフィスソリューションです。
人の操作に頼らず、空予約の解消や稼働状況の可視化が可能。
カレンダー連携やサイネージ表示により、現場での使いやすさを損なわずに運用できます。
座席管理を軸に、会議室や共有スペースの予約・利用状況をまとめて管理できるオフィス運用向けのシステムです。
出社管理やフリーアドレス運用に必要な機能を中心に構成されています。
チェックイン情報をもとに実際の利用状況を可視化し、空予約を防止。
既存のカレンダーや認証基盤と連携できるため、日常業務の流れを変えずに導入できます。
入退室管理や自動キャンセル、ログ分析によって実利用に基づく運用改善を実現する大規模向け会議室予約システムです。
細かな権限設定や予約確定前の確認・承認にも対応し、多拠点・多数利用者環境でも統制の取れた運用が可能。
会議室の空予約を防ぎ、実利用データに基づき稼働率と運用効率を高められる点が特徴です。
座席管理や備品管理、社内問い合わせ対応までを一体化した多機能型のオフィス管理システムです。
実際のオフィス図面を反映したフロアマップで利用状況を可視化し、複数フロアや複雑なレイアウトにも対応。
生成AIによる総務アシスタントや資産管理機能も備え、単なる予約管理にとどまらず、オフィス全体の運用適正化を支援します。
会議室予約だけでなく店舗予約や貸出管理にも使える汎用型の予約システムです。
スペース・備品・イベント枠などを同一の仕組みで管理でき、拠点ごとに予約カレンダーの方式も選択可能。
スマートフォンに対応していて現場でも運用しやすく、無料のフリープランから始められるのも特徴です。
決済やフォーム項目追加などの機能も備え、用途に応じて段階的に拡張できます。
貸し会議室やコワーキングスペースなど、利用者からの予約受付と決済をまとめて管理できる事業者向けの予約管理システムです。
予約受付から支払い、運営管理まで対応でき、POSやキャッシュレス決済と連携して売上・予約履歴をまとめて管理。
GoogleカレンダーやLINE、Zoom、スマートロックなどとのAPI連携も充実しており、非対面・無人運営にも対応可能です。
会員管理・契約・請求・入金までを一元管理できる、 サービスオフィスや施設運営向けの統合型システムです。
会議室予約も含め、施設運営全体を対象とし、QRコードによる入退室館管理や従量課金の自動集計にも対応。
スペースの活用状況と運営業務をまとめて管理できる点が特徴です。
貸し会議室やレンタルスペースの運営に特化した予約管理システムです。
時間貸し・日貸しの予約受付に加え、備品やオプション、駐車場の在庫管理、料金計算、決済までを一元化。
仮予約や清掃インターバル設定にも対応し、施設運営フローを自動化できます。
スマートロック連携による無人運営も可能な、事業者向けの実務型システムです。
会議室・施設・貸しスペースなど、様々な予約業務に対応できる予約管理システムです。
時間帯別料金設定や会員種別のメニュー出し分け、備品オプション選択、複数拠点管理、API連携による予約データの一元化に対応。
CMSでページ編集や文言変更も行え、固定IP制限などのセキュリティ調整も可能です。
グループ企業や多拠点を有する企業においては、本社だけでなく関係各所と同期した会議室予約システムが必要です。また、予約同期だけでなく、利用データの分析を行うことで、経営判断にもつなげることができます。
一方、複数拠点で管理する場合は、予約管理方法や権限などが複雑になりやすいことも事実です。そのため、導入段階からベンダーに相談しておく必要があります。
その他会議室利用率改善などについて知りたい方は以下のページからご覧ください。
複雑な自社ルールを引き継ぎたい
既存環境からスムーズに移行したい
Google等のカレンダーと一体運用
予約方法を変えずに利用したい
会議室だけ予約できればいい
シンプルに始めたい