会議室予約システムには、インターネット上で利用できる「クラウド型」と、自社サーバー内で構築・運用する「オンプレミス型」があります。本記事では、現在主流であるクラウド型を中心にメリット・デメリットを解説。オンプレミス型についてもあわせて紹介します。
インターネット環境があればどこからでもアクセスできる点がメリットです。社内ネットワーク限定のシステムとは異なり、外出先や自宅からでもスマートフォンやパソコンを使ってリアルタイムに空き状況の確認・予約が可能。
「オフィスに戻らないと空室状況がわからない」「電話で総務に確認しなければならない」といった手間がないため、ハイブリッドワーク時代の働き方に適しています。
サーバー機器の購入や複雑なシステム構築が不要なため、導入にかかる費用は比較的低いこともメリットです。月額費用はかかりますが、初期費用無料〜数万円程度でスタートできる製品もあります。
予算確保のハードルが低いため、中小企業やスタートアップ企業でも導入しやすいのはクラウド型の利点です。
クラウド型のため、各社員のパソコンへ専用ソフトをインストールする作業は不要です。インターネット環境があればすぐに使えるため、申し込みから短期間でスムーズに利用を開始できます。
また、運用面の手軽さも特徴です。機能追加などのシステムアップデートはサービス提供側の保守範囲に含まれているため自動的に適用。社内でのメンテナンス作業や管理負担を抑えられます。
自社サーバー内でシステムを構築・運用するため、データを社外に出さずに管理できる点がメリットです。外部クラウドを利用しない分、情報漏洩や不正アクセスのリスクを自社のセキュリティポリシーに沿って細かくコントロールできます。
金融機関や官公庁、研究機関など非常に高いセキュリティポリシーやコンプライアンス順守が求められる組織において欠かせない要素です。
自社環境に合わせてシステムを構築できるため、既存の業務システムとの連携が柔軟な点が強みです。
社内の認証基盤や勤怠管理システム、入退室管理、扱いが特殊なレガシーシステムなどと組み合わせた運用も可能。自社により合ったシステム構築を目指す場合に向いています。
| 比較項目 | クラウド型 | オンプレミス型 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 低い(無料〜数万円程度) | 高い(サーバー・構築費が必要) |
| 月額費用 | 継続的に発生 | 保守・運用費用が発生 |
| 導入スピード | 早い(申し込み後すぐ利用可能) | 遅い(設計・構築に時間がかかる) |
| カスタマイズ性 | 低い(提供範囲内での設定) | 高い(自社業務に合わせた設計が可能) |
| セキュリティ | サービス提供者に依存(一定のリスクあり) | 高い(自社ポリシーに沿った厳格管理が可能) |
2026年1月時点、当メディアで掲載している製品の中で、クラウド製品と公式HPに明記しているすべての製品をまとめました。
(23社調べた内、公式HPにクラウド製品と記載のあった11製品)
会議室予約を中心に、備品・社用車・座席・来訪者管理まで、社内リソースを横断的に管理できるクラウド型システムです。
企業によって異なる運用ルールや管理体制にも対応できるよう、複雑な権限設定やルール設定をノーコードで行える仕組みを備えています。
既存の業務フローを大きく変えることなく導入でき、グループ会社間での共同利用や外部システムとの連携にも対応した、柔軟に拡張・運用できる点が特徴です。
会議室や座席予約を軸に、フリーアドレスやハイブリッドワーク環境の利用状況を管理できるワークスペース管理システムです。
予約機能に加えて実際の利用データを自動で蓄積・可視化できるため、日常のオフィス運用から稼働率分析、レイアウト改善まで対応可能。シンプルな操作性と分析機能を両立した実務向けです。
GoogleカレンダーやOutlookなどのカレンダーと一体で運用でき、グループウェアが混在する環境でも会議室予約を一元管理できるクラウド型システムです。
普段使っているカレンダーからそのまま操作できるため、予約のために別ツールを開く必要がありません。
空予約の防止や稼働率の分析も自動化され、複雑になりがちな会議室運用を現場のカレンダー運用に合わせてシンプルに整理することができます。
Microsoft 365とのリアルタイム連携を軸に、会議室予約と実際の利用状況を一体で管理できる企業向け会議室予約システムです。
会議室前端末と連動し、入退室の有無をもとに空予約を自動で解放。
利用ログを可視化することで、人手による調整や確認を減らせます。
会議室前に設置する専用タブレットやサイネージ(利用状況や案内を表示する画面)と連動し、予約情報だけでなく実際の入退室状況を現地で把握・管理できるシステムです。
既存のグループウェアと連携し、利用者は普段のスケジュール操作のまま利用可能。
専用端末から取得した利用実態をデータとして蓄積・可視化することで、拠点や組織をまたいだ会議室運用の見直しや空間改善につなげられます。
入退室管理や自動キャンセル、ログ分析によって実利用に基づく運用改善を実現する大規模向け会議室予約システムです。
細かな権限設定や予約確定前の確認・承認にも対応し、多拠点・多数利用者環境でも統制の取れた運用が可能。
会議室の空予約を防ぎ、実利用データに基づき稼働率と運用効率を高められる点が特徴です。
会議室前でのチェックイン有無をもとに、実利用に即した予約管理を行うクラウド型の会議室予約システムです。
会議室入口にスマートフォンをかざして利用開始を記録できるシーの設置のみで導入でき、専用端末や工事は不要。
未使用予約を自動で解放することで、空予約の抑制と稼働率向上を図ります。
来客対応や備品・社用車管理まで管理できる統合型のリソース管理システムです。
Microsoft 365(Outlook・Teams)と連携し、普段の業務フローを変えずに利用可能。
自動キャンセル機能で空予約を防止し、受付管理やレポート機能によりオフィス全体の運用効率を高めます。
会議室管理にとどまらず、総務業務の適正化を支援する点が特徴です。
貸し会議室やレンタルスペースの運営に特化した予約管理システムです。
時間貸し・日貸しの予約受付に加え、備品やオプション、駐車場の在庫管理、料金計算、決済までを一元化。
仮予約や清掃インターバル設定にも対応し、施設運営フローを自動化できます。
スマートロック連携による無人運営も可能な、事業者向けの実務型システムです。
社員やスタッフのスケジュール管理をはじめ、会議室・施設・備品・車両などを一覧で共有できるシンプル構成のクラウド型予約管理システムです。
「見やすさ」と「扱いやすさ」を重視した設計が特徴。利用者登録不要で利用でき、社内外での共有や空き状況の公開にも対応しています。
予約状況を一覧で確認・共有することを目的とした、シンプルな運用向けのツールです。
会議室予約に特化したシンプル設計のクラウド型システムです。アプリや専用端末を必要とせず、ブラウザからスマートフォン・PCで予約や入退室、延長の操作を行えます。
料金は会議室数に応じた体系のため、利用者数の増減や組織規模の拡大を気にせず導入・運用が可能。
複雑な備品管理などは行わず、会議室運用の効率化に絞って使える点が特徴です。
クラウド型の会議室予約システムは、場所に縛られない利便性や、導入・運用のしやすさ、初期コストを抑えられる点がメリットです。
一方で、通信障害の影響や運用費がかかるといった注意点もあります。
セキュリティや既存システムとの連携を求める場合には、高いカスタマイズ性に強みがあるオンプレミス型も検討候補です。
以下の記事では、会議室予約システムのメリットや費用、選び方、トレンドなどを紹介しています。システム選定に役立つ情報をまとめていますので、あわせてお読みください。
複雑な自社ルールを引き継ぎたい
既存環境からスムーズに移行したい
Google等のカレンダーと一体運用
予約方法を変えずに利用したい
会議室だけ予約できればいい
シンプルに始めたい